青木研の最新情報を発信中!

 2022.12.26


 

アイスランタン in 富山大学理学部

いつもならクリスマスイベントとして開催する「アイスランタン」ですが、26日(月)の開催となりました。今年は23日(金)を予定していましたが、大雪?のため大学が休講となってしまったためです。地球温暖化と言われながら大雪になることを不思議に思う人が大半かと思いますが、人為的な影響により地球の気候が夏だけでなく冬も悲鳴をあげています。これから益々、想像している以上に自然災害の影響が出てくると思いますので、気をつけて行動して頂ければと思うばかりです。今年も富山大学理学部の島田先生と学生有志が集まって製作。12月最後の授業日を楽しんだのではないでしょうか。私個人としては、コロナ禍で心身共に疲れ切った3年間でしたが、10月から海外出張も解禁し、新しい年に向かって再起動中です。1日も早く安全で楽しい生活に戻れるように祈るばかりです。みなさま、よいお年をお迎えください。
 

 2022.12.21


 

魚津スカイラジオ観測再開へ

帰国早々でしたが、今日を逃すといつ晴れるかわからなかったので、修理から戻ってきたスカイラジオの再設置のため、魚津に行ってきました。とは言え、予報に反して、思うように太陽は出てくれませんでしたが、何とか観測を再開することが出来ました。このところ各地で故障続きでしたので、少し安心しました。人間だけでなく、機械も働き過ぎなのでしょうかね。今回、設置作業中に「何をしているのですか?」と来館者に声をかけられました。空が綺麗な魚津なのに、何で大気観測しているのかと不思議がられましたが、自動的に動く機械を見て、不思議だったのでしょうか。
 

 2022.12.13 - 2022.12.16




 

AGU fall meeting 2022 in Chicago

3年ぶりにAGUに参加・発表してきました。ハイブリット開催にも関わらず想像以上に参加者が多かったです。日本からの研究者がほとんどいなかったこと以外は、いつものAGUに戻ったのだなぁと感じました。心配していたとおり、滞在中は寒い上に天気が悪く、特に会議の後半は氷点下の雪景色。ただ、シカゴほど寒くはありませんが、富山に戻ったら積雪にびっくり。まだまだ、海外出張のリスクはありますが、対面での開催は得るものが非常に大きく、もっとアクティブに研究活動を進めなければと感じました。10月のヨーロッパ出張の際より、アメリカの方が街中でもマスクをしている人を見ましたが、それでもちらほらでした。リスクと言えば、物価高プラス円安は困惑でした。日本が貧しすぎるのでしょうか。。。今回も、有意義な会議であったのはもちろん、対面でいろいろな人と議論しながら、いつも通りたくさんの宿題をもらって帰ってきました。帰国して雑務に追われる日々ですが、メリークリスマス!
 

 

 2022.11.30


 

北大苫小牧研究林へ

なかなか天気と都合があわず、ようやくの苫小牧。朝から小雪でしたが、到着の頃には青空。通信エラーで観測が止まっているとの連絡があり、軽傷であって欲しいとの願い。晴れているのにむなしくも、通信系統ではなく、電源系統が故障したようで、現場ではどうしようもない状況で修理へ。このところJAXAでなく、NASDA時代から使っている測器がばたばた故障。観測機器も世代交代が必要ですが、だましだまし修理するのがやっと。青木研のような零細企業はこれが限界かと。。。
 

 2022.11.14


 

気象庁富山地方気象台へ

理学部生物圏環境科学科は、今年度(2022年度)の入学生から理学部自然環境科学科に名称変更しました。ただし、2年生以降は学科名はそのままです。その最後の生物圏環境科学科2年生の授業の一環として、「富山地方気象台」に行き気象庁の業務や防災・減災などについて勉強してきました。なかなか収束しない状況でしたが、対面開催して頂いた気象台のみなさま、ありがとうございました。実際に現場で働かれている生の声や気象観測の様子など、刺激になったかと思います。今後の卒業研究などに活かしてくれることを願います。
 

虹のかかる理学部

2022.11.14


 
 
 今朝(11/14)は、東側は晴れて立山連峰がきれいに見え、西側は黒い雨雲が立ちこめる雨の富山市。主虹と副虹がきれいに理学部にかかっていました。この写真のように希望に満ちあふれた学部であって欲しいと願うばかりですが、富山の天気のように「晴れ時々曇のち豪雨か豪雪」に見えるのは私だけでしょうか。今年も多くの大学生や高校生を前に、サイエンスの楽しさを伝えてきたつもりですが、将来を危惧することばかりでした。今年の救いは、3年ぶりに海外出張を解禁出来たことでしょうか。。。今年も残すところ、あと1ヶ月半。ファイト!
 

 2022.11.12


 

第34回富山県高文祭自然科学部研究発表会

今年も対面で、第34回富山県高文祭自然科学部研究発表会が富山大学理学部で開催されました。未だに新型コロナは落ち着いていませんし、限られた部活動の時間でしたが、日頃の成果を思う存分発表してくれたのではないかと思います。今年の参加者は約100名、口頭発表7件、ポスター発表7件でした。いつもより少なめの発表件数でしたが、全国大会や北信越大会に決まった部は、さらに頑張って欲しいと思います。また、惜しくも賞を取れなかった部は次に向けて、さらにサイエンスを楽しんで欲しいと思います。コロナや少子化などを理由にはしたくはありませんが、どの部活動も大変な状況かと感じています。富山大学理学部は、積極的に高校生のサイエンスへの興味を応援しています。関係各位ならびに発表したみなさま、お疲れ様でした。

 

 2022.11.7 - 2022.11.9


 

JAXA joint workshop JFY2022 in Tokyo

今年は対面開催(ハイブリット)となった会議でしたが、いつも1月に開催されているので、何故か違う会議に出席している感じでした。GCOM-C/SGLは、この12月で5年の運用を迎え、順調に観測出来ていることに感謝しております。今年度は、長崎・雲仙仁田峠(長崎大学)の観測がはじまり、立山・浄土山の観測も再開できましたが、さまざまな観測地の地上観測機器の老朽化は頭が痛いところです。今回は来年度打ち上げ予定のEarthCAREにも出席・発表させて頂きました。これだけ打ち上げが延期されたのですから、今後は順調に進んで欲しいと願うばかりです。会場は日本橋に近いところで、富山のアンテナショップの付近でした。

 2022.10.15



 

サイエンスフェス in リール

 リール大学の学生たちがサイエンスフェスティバルを行っているとのことで、リール自然史博物館に行ってきました。この博物館は、標本類がたくさん展示され、特に鳥類は多く展示されていました。また、古い展示方法ながらも面白い展示がたくさんありました。富山大学理学部でもサイフェスを行っていますが、子どもたちに科学の興味を持たせてくれる大切なイベントかと思います。フランス語で書かれていたので、あまり理解できませんでしたが、熱心に学生さんが頑張っていました。長かったようで短かった3年ぶりのヨーロッパですが、たくさんの人と出会い、楽しい時間を過ごすことが出来ました。最後の夜もリール大学の人たちに夕食へ連れて行ってもらい、リールの食事を堪能しました。みなさま、大変お世話になりました。
 
編集後記:今回のオスロとリールの旅では、帰国まで頑なにマスクをしてみましたが、いつになったらヨーロッパのような普通の生活?に日本は戻れるのか感じました。この3年、心身共に疲れ切った私でしたが、燃費の悪いエンジンを再始動する良いきっかけになったかと思います。今回の旅では、いろいろな人にお世話になりました。ありがとうございました。
 

 2022.10.14 - 2022.10.16


2度目のリール

 2018年2月以来のフランス・リールです。オスロ同様に、フランスもマスクなしの普通の生活に見えました。今回の旅は、日本って何?と思わせるところもありますが、地球温暖化問題をはじめとする地球の未来やCOVID-19のような感染症の将来への影響を改めて考えさせられました。もちろん、様々な場所で新しい便利な取り組みも体験出来ましたが、10年後の世界がどうなっているのか、不安と楽しみが入り乱れています。今回のリール滞在は、新たな研究を模索するためと二人の後輩がリール大学・GRASPで仕事をしているので行ってきました。リール大学LOAでは、セミナーを行わせて頂きましたが、予想以上の展開もあり、オンラインでは得られない、貴重な研究発表・議論が出来ました。また、AERONETのヨーロッパの観測サイトも見学が出来て楽しかったです。関係各位に感謝です。今回はオスロとリールでは、新しい風を感じられた滞在でした。
 

 2022.10.12


The 21th AeroCom meeting in Oslo (2)

 今日の午前中は会議でしたが、午後からはエクスカーションと、夜はコンファレンスディナーです。エクスカーションは、ムンク美術館に行ってきました。「ムンクの叫び」が有名ですが、たくさんのムンクの作品にふれてきました。いろいろ解説を聞き勉強しましたが、彼の作品を理解するのは、難しく感じられました。夜は、丘の上のレストランでコンファレンスディナーでした。北海道の風景を思い出される雰囲気の良いレストランでした。生ビールを注文したら一杯約2,000円の値段に驚きが。。。でも、昨日、研究発表も終わっているので、おいしい食事とビールとワインを堪能したのは言うまでもなく、有意義なひとときを過ごすことが出来ました。オスロ市内は、本当に私以外はマスクをしている人はいなく、普通の生活にしか見えませんでした。日本と何が違うのか、コロナ問題以外にも考えさせられた滞在でした。早いもので、明日の午後には、フランクフルト経由シャルルドゴール空港です。今回は、オスロの街からたくさん学ばせて頂きましたし、久しぶりの会議での仲間との再会は、代え難い有意義な時間でした。

 
 

 2022.10.10 - 2022.10.13


The 21th AeroCom meeting in Oslo

 今年はハイブリット開催でしたが、多くの参加者がオスロに集まりました。昨年はオンライン開催となり残念でしたが、2019年9月のバルセロナ以来の対面形式の開催となり、やはり対面がいいです。日本からは私のみでしたが、懐かしい顔に会えたのはもちろん、オンラインだとなかなか話しづらい内容も出来て、参加出来て本当によかったです。多くの議論から、滞っていた研究も進みそうですし、多くの宿題を持ち帰ることが出来そうです。いつもながら、北欧のスタイリッシュな会場で、こんな職場環境で働きたいと思うのは、私だけでしょうか。夕方、会議後に談笑していたら、きれいな虹(主虹・副虹)がでているとのこと。みんなで外に出て見た虹と夕日が印象的でした。ところで、10日は祝日?。今日は休日出勤。。。

 
 

 2022.10.09


2度目のオスロ?

 2006年3月のニーオルスンの北極観測帰りに飛行機の乗り継ぎのため1泊したような記憶ぐらいしかない、2度目のオスロ(行きは乗り継ぎで空港のみでしたが、正確には3度目?)。いつもながら感じるのは、北欧は自然も建物も美しい。ちょうど、紅葉もはじまっていて、どこか自然の風景は、懐かしい北海道な感じのオスロでした。宿泊したホテル周辺は、リバーサイドの新しくきれいな学園都市の町並みで、こんなところに住めたらなぁと感じました。フライトの都合上、今日は1日余裕があったので、会議の準備と時差ぼけ対策と思いつつも、日曜日だったので、街の散策と博物館巡りもしてきました。オスロはとても観光しやすい街なんだと感じた反面、物価が高いので、メトロの駅の広告に、Big Macが49 kr(約700円)にはびっくり。日本のセット価格ぐらいなのでしょうか。「世界のビッグマック価格ランキング」をみると、もっと高い値段のようですし、アメリカなども高いので、日本が安すぎる? ワンコインで食べられる日本の昼食が懐かしく思いますが、このところの円安をみていると、日本の価値に疑問が。。。さて、話を戻すと、まだ来たばかりでヨーロッパの状況がつかめていないのと、日曜日なのでホテルのレストランが休みなのもあり、日本の出張と同様に、さびしく夕食はホテルの部屋でと近くの店で缶ビールとハンバーガーをテイクアウト。これだけでも約2,000円。この先、どうなるのやら。。。でも、明日からの会議、楽しみたいと思います。

 
 

 2022.10.07 -2022.10.08


約3年ぶりに海外出張再開

 2019年12月以来、約3年ぶりの海外出張。こんなに長らく海外に行かなかったことはなかったので、うれしい反面、海外はどんな状況なのか不安だらけで出発。日本の入出国が緩和され、帰国時のPCRが無くなってホッとしながらの久しぶりのヨーロッパ。今回は、ノルウェーのオスロで開催される21th AeroCom / 10th AeroSATの会議に参加・発表です。会議後は、フランスのリール大学によって、研究打ち合わせとセミナーを行う予定です。 コロナなどの影響で航空便が限らたため、思うようなフライトプランとは行かず、移動に時間を要する旅となりました。特に、行きは東向きに15時間半飛んだので、実際には今回の旅は、世界一周旅行。いつになったら平和な世界が訪れるのでしょうか。。。写真のように、ヨーロッパの空港は混雑して、今まで通りでした。さすがに空港では、マスクをしている人を少し見かけましたが、ヨーロッパ内の航空便や電車でマスクをしている人はあまり見かけられません。オスロ市内を歩いていると、マスクをしているのは私のみ。この違いを理解していたものの、やはりびっくり。とは言え、これから久しぶりに会う仲間や会議が楽しみです。

 

 2022.09.21

立山・浄土山の大気放射観測再開!

 野外実習の一環もかねて、大気放射観測を再開しました。本研究は、科研費B「中部山岳域における気候変動影響評価の分野横断的定量データの構築:2021-2025」(代表:青木)として、標高2839mの立山・浄土山南峰にある富山大学立山施設で観測を開始しました。コロナの影響で機器の納品が1年遅れとなりましたが、以前の測器から最新型にして測定再開です。いつもは午後から雲の中の浄土山ですが、今日は午後からは想像以上に晴れてくれたので、測器の検証と観測の良いデータが取得出来たのではないかと期待しています。立山はそろそろ冬になりますが、あとどれくらいデータが取れるのか。。。

 

 2022.09.21



 

山岳大気実習2022(野外実習Aコース)

 昨年は天候やコロナの影響で開催出来ませんでしたが、台風14号の通過後、天候が心配されましたものの、2年ぶりに山岳大気実習を行うことが出来ました。とは言え、登っている時は、寒さと雨が降ったり雪がちらついたりで心配しましたが、無事に立山・浄土山の富山大学立山施設に到着しました。写真の集合写真のように、午後からは雲海が広がる気持ちの良い天気でした。浄土山では、気象・背票観測や大気放射観測など、学んでもらいました。今回は、さまざまな山岳気象を体験出来、雷鳥も見ることが出来たようで、学生にとってはよい実習になったのではないでしょうか。
 

 

 2022.09.13 - 2022.09.14



 

雲仙仁田峠で観測開始

 長崎大学との共同研究で、標高1100mの雲仙ロープウェイの雲仙仁田峠駅の屋上で大気エアロゾルの太陽放射観測を開始しました。これで、長崎大学と雲仙で高度差観測を行うことが出来ますし、九州の火山噴煙の影響や越境大気汚染などの観測が出来るかと思います。台風の影響や天候を眺めながらでしたが、ようやく観測機器を設置することが出来ました。雲仙ロープウェイ並びに関係各位のご協力ありがとうございました。
 

 

 2022.09.06


 

そして神楽坂へ

 夕方になってしまいましたがNICTをあとに、東京理科大学の観測機器のメンテナンスのため、神楽坂に出没しました。学生時代から17階の校舎の屋上でエアロゾルの光学的特性の観測しています。そろそろ30年になると思うと感無量ですし、理科大は私の研究の原点ですので感謝しかありません。今日は、遠いとは言え台風による風が強く、屋上からの雲の流れを観察していると面白かったです。今日のように南風の時は、羽田に着陸する飛行機が近くを飛ぶので、昔とは違った風景で新鮮です。二機が平行して降りていく姿を見てワクワクするのは私だけでしょうか。。。
 

 

 2022.09.06


 

小金井へ

 ヨーロッパと日本とで共同開発している地球観測衛星の「EarthCARE」雲エアロゾル放射ミッションは、いつになったら打ち上げられるのか待ち遠しいところです。今日は、その衛星に搭載する雲プロファイリングレーダ(CPR)を開発したNICT(情報通信研究機構)に行ってきました。目的は、衛星の地上検証を行うために、様々な地上測器がある小金井で観測出来ないかとの打ち合わせでした。少しハードルが高く感じましたが、打ち上げに向けて準備が出来ればと思いました。打ち合わせの前のお昼休みに、NICTの展示室を拝見させて頂きました。楽しくお話して頂いた解説者のお二人、ありがとうございました。大学の学芸員の授業に役立てたいと思います。
 

 2022.08.24


 

JAXA筑波宇宙センターへ

 晴れてくれとの願いも曇りがちなJAXAの筑波宇宙センターに行ってきました。コロナで2年以上も観測機器のメンテナンスが出来なかったため、ようやくつくばに行くことが出来ました。富山大学は対面授業が当たり前になっていますが、都会はリモートワークが主流のようで、そのような状況の中、ご対応頂いた関係各位に感謝しております。観測機器は何とか動いており、これから解析するところです。気のせいかもしれませんが、周りの木々が伸びている。。。久しぶりにJAXAのカレーを食べてきました。
 

 2022.07.21 - 2022.07.22


 

札幌へ

 研究打ち合わせと観測のため、北海道大学低温科学研究所に行ってきました。富山県もついに4桁となり、急激な感染拡大で戸惑っていましたが、飛行場も飛行機も電車も混雑しており、少し複雑な気持ちでした。今年は新しい観測計画が少なくともふたつはあり、スムーズにいくことを願うばかりです。さすが、北海道。日なたは暑いですが、湿度はありましたが日陰はさわやかでした。北海道だけでも温暖化の影響を最小限に食い止めることが出来ればと思うのですが。今年も暑すぎます!
 

 2022.07.14


 

福井へ

 今年もこの時期に福井県羽水高等学校に行ってきました。昨年も今年も行き帰りは豪雨で運転が大変でしたが、どちらも梅雨明け後。何かがおかしい。少しだけ終息したのと高校は期末テストが終わったこともあり、7月の高大連携は大賑わい。今月だけで10校以上の対応で、うれしい悲鳴です。ひとりでも多くの生徒に「理学」と言う学問に興味を持って、理学系の大学に進学してくれることを願います。
 

 

 2022.07.01



 

やっと、珠洲に。。。

 2009年から石川県珠洲市において、富山湾周辺(富山、魚津、立山、珠洲など)のエアロゾルの光学的特性を研究するために、金沢大学との共同研究で太陽放射観測を行っています。富山と珠洲は近いようで遠く、コロナの影響もあり、なかなか思い切らないと行けない場所のひとつなため、久しぶりの珠洲でした。先月(6月)の震度6弱の地震の影響が心配でしたが、掛け軸が少しずれていたぐらいで、幸い観測サイトは何事もなく安心しました。今年は早々と梅雨が明け、いくら海の目の前とは言え、屋上の作業は暑いの一言でした。観測機器のメンテナンスとノートパソコンを入れ替えて、心機一転?、研究を進めたいと思います。
 

 2022.06.18 - 2022.06.19


 

第42回日本登山医学会学術集会

富山大学黒田講堂にて、第42回日本登山医学会学術集会が開催されました。おそらく2回目の富山県開催。今回は、対面開催出来たこと、黒田会長はじめ、実行委員会のみなさま、本当にお疲れさまでした。理学系の研究者が、医学系の学会に発表する機会はあまりないかと思いますが、国際学会(AC2016)に引き続き2回目。今回は、学術講演「地球温暖化から観た山岳環境の未来」と題して、地球規模から立山までのお話しさせて頂きました。このような機会を作って頂いただけでうれしかったのですが、感謝状まで頂き、恐縮しているところです。普段、私たちは教育・研究活動のため、立山の山小屋を管理・運営しています。それだけでも大変ですが、さらに山岳診療のご苦労、感謝の言葉しかありません。いろいろな登山医学の発表を聞かせて頂き、本当に勉強になりました。富山大学も夏の期間、北アルプス双六小屋で診療所を開設しています。どこの山岳診療所も登山者のために頑張っていますので、応援と山岳事故がないように、富山県山岳遭難対策協議会の一員としても、お願いししたいところです。

 

 2022.06.13 - 2022.06.14


 

長崎は今日も雨だった。。。

 天気予報とにらめっこしながら、前日の夜までは少なくとも13日は曇りの予報だったので、最悪、半日ぐらいは雨は降らないと判断し、長崎へ行くことにしました。朝起きてレーダーを観たら、九州全域で雨・雨・雨。冷静に考えると梅雨に入ったばかりなので、久しぶりに判断が鈍りました。とは言え、観測機器を設置し、早く観測を再開したかったので良かったかと。ただ、雨より苦労したのは、修理後の測器は仕様が変わったため、ノートパソコンの設定にかなり戸惑いました。良い勉強になりました。これから約1ヶ月、長崎大学で相互比較観測を行い、その後、雲仙岳に設置し、新しい観測を始めたいと思います。写真は雨なので、下を向いて休んでいます。
 

 2022.06.11


 

蜃気楼フォーラム

 
魚津市制70周年記念イベント「蜃気楼フォーラム 〜海と空を楽しむ〜」に参加してきました。ワークショップや高校生の舞台劇「いかせのうろきんし」、気象予報士の天達さんの講演があり、その後、天達さんらとパネルディスカッションを行いました。新川文化ホールには、多くの蜃気楼を愛する魚津市民が集まり、楽しい時間を過ごすことが出来ました。会場に来られた方のほとんどが、蜃気楼を見たことがあるとのこと、さすが魚津です。私は今回、パネルディスカッションの進行役をつとめさせて頂き、「みらいの天気とみらいの蜃気楼」と題して、私を含め5名のパネリストと魚津が100周年を迎える30年後について、蜃気楼からみらいを語り合いました。どんなみらいが待っているのでしょうか。今度、天達さんが魚津に来られるときは、蜃気楼が見られることを祈りつつ。みなさま、おつかれさまでした。
 

2022.06.07


 

気候変動観測衛星「しきさい」とは

 
2017年12月23日に打ち上げられた気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C/JAXA)は、もうすぐ5年になろうとしています。順調に観測を継続しており、ホッとしているところです。開発段階からこのプロジェクトに参画し、現在は、衛星の地上検証データと気候影響評価の研究のため、世界中で太陽放射観測(スカイラジオメーター:PREDE. Co. Ltd., Tokyo, Japan.)を行っています。下記のリンクに「打ち上げから5年目を迎える「しきさい」」と題して、紹介されています。是非、お読み頂ければ幸いです。
 

 2022.06.05


 

アースデイとやま2022

 
アースデイとやま2022のアースデイトーク「キミにもわかる地球温暖化」のゲストに呼ばれて、大気に関わる環境の研究について話をしてきました。天気予報が外れて天気が良くなり、芝生の上で気持ちのいいイベントとなりました。まだまだコロナ前のようにはいかなく、参加者もまばらでしたが、改めて地球環境を考えるきっかけになってくれればと思います。
 

 2022.05.24


 

MR22-03航海終了

 
JAMSTECの海洋地球研究船「みらい」のMR22-03の観測航海が無事終了しました。ひとまず当分観測がないので観測機器の撤収のため、清水港に行ってきました。このところ清水ばかりで、「みらい」の母校である関根浜(青森県むつ市)が懐かしく思われますが、このような状況下ではしょうがないのでしょうか。いつものように、隣の埠頭には地球深部探査船「ちきゅう」がど〜んと停泊していました。やはりでかい!
 

 2022.05.14


 

まだまだ雪の立山

タイミングが良ければ羽田発のANA富山便の左側の窓席(*A)から写真のように立山黒部アルペンルートを見ることが出来ます。雲がかかっていることが多いので空撮は難しいですが、時々、このような写真が撮れます。約1ヶ月前(2022.04.16 - 2022.04.18の記事)に標高2450mの立山・室堂平で615cmもの雪を掘っていたのが不思議な感じに思います。写真には、室堂ターミナルや積雪調査(室堂平)の場所や富山大学立山施設(浄土山)が写っていますが、わかりますか? まだ、立山施設は1/3ぐらい雪に埋まっています。まだまだ立山は雪がありますので、富山県山岳遭難対策協議会のメンバーのひとりとしても、みなさまには山岳事故のないように、立山で楽しんで頂けたら幸いです。
 

 2022.05.13 - 2022.05.14


 

桜の咲く低温研へ

遅咲きの桜が咲く、北海道大学低温科学研究所に行ってきました。私が来ることを予知していたのか、観測機器の鏡筒内に異物が混入していました。データを調べたら前日のようでした。たまたまでしたが、被害が少なくてよかったです。犯人は鳥(カラス?)かと思います。ちょうど巣と同じ高さで観測しているので、屋上で作業するときは、これから子育てシーズンのカラスに注意しなければいけません。自然相手に観測していると、虫だったり、鳥の糞だったり、様々な影響を受けます。時には、ケーブルをかじる小動物も。札幌の観測は四半世紀を超え、時々はトラブルもありましたが、長期観測を継続をすることが出来ています。関係各位には感謝しております。
 

 2022.04.19


 

神楽坂に出没。

久しぶりに、我が母校(東京理科大学)に行ってきました。学部時代を過ごした神楽坂。街の様子はだいぶ様変わりしましたが、この大学の屋上で1990年代からずっ〜とエアロゾルの光学的特性を研究するため太陽放射観測を続けています。今は全自動測定になりましたので簡便になりましたが、学生時代は、朝に観測機器を設置し、雨が降れば一時撤収、夕方になると撤収の繰り返しでした。懐かしくもあり、私の原点です。いろいろなことをこの場所で学ばさせて頂きました。感謝しかありません。このような観測的研究を次の世代に繋げられるようにがんばっていきたいと思います。
 

 2022.04.16 - 2022.04.18




 

立山・室堂平積雪調査2022

新型コロナ3年目の立山室堂平での積雪調査です。今年も感染予防対策を万全に少数精鋭で調査を行いました。今年は防災科研から強力な助っ人もあり、何とか無事に終えることが出来ました。このような状況下でありながら、 立山黒部アルペンルート(立山黒部貫光)立山室堂山荘など多くの山岳関係者のご協力により継続することが出来たこと感謝しかありません。この場をお借りしてお礼を申し上げます。今年は、富山市内も雪が多かったですが、立山も多かったようで「雪の大谷」は18mありました。今年の立山積雪調査の 積雪深は615cm(2022.04.17現在)でした。ちなみに、昨年の積雪深は571cm(2021.04.20)、一昨年は600cm(2020.04.15)でした。今年の積雪層は、ここ1ヶ月ぐらいの暖かさのせいか上層から1m50cmぐらいに厚い氷板がありました。そこから地面までは綺麗なしまり雪でした。今年も何日か富山市内でも黄砂が飛来しましたが、汚れ層は上層のみで、それより下には黄砂層は見られませんでした。室堂の標高にはあまり影響がなかったようです。立山は少しずつ、スキー客や観光客が増えているようです。感染予防対策を万全に、事故のないように、立山を楽しんで頂ければと思います。
 

過去の立山積雪調査の様子
積雪調査動画紹介:アルスの礎2019年8月1日放送分
積雪調査紹介:未来を拓く:おもしろい授業(富山大学)
立山黒部アルペンルート(立山黒部貫光)
立山室堂山荘

 2022.04.11


 

新年度の海洋観測がはじまりました

新年度のJAMSTECの海洋地球研究船「みらい」の観測航海が始まるため、清水港に観測機器の設置に行ってきました。今年もどのようなデータが取れるか楽しみです。4月になっても状況が変わらずのようで、いつものようにPCR検査を受けて、最新の注意を払っての訪船。マスク以外は、通常の生活に戻っているような感じですが、もう3年目、そろそろ何とかならないのかと思うばかり。
 

 2022.04.03


 

桜咲き、新学期が始まる。

コロナのみならず戦争の終息が見えない中、今年も桜が咲き、新学期が始まります。富山(4月1日:さくらの開花)は、平年より2日早く、昨年より8日遅い開花となりました。写真は、富山大学五幅キャンパスの学食前の桜です。これから新学期名物?の昼食時の学食渋滞が見られるのでしょう。私が担当する学科は、この春から「理学部自然環境科学科」と名称変更となります。どんな学生が入学してくるか楽しみですね。停滞していた2年余りの気持ちを入れ替えて、頑張りたいと思います。
 

 2022.03.13 - 2022.03.15



 

長崎・福岡の旅。

春の風物詩黄砂や大気汚染のピークとなり、観測シーズン到来です。観測機器メンテナンスのため、長崎大学と九州大学に行ってきました。長崎はあまり天気が良くありませんでしたが、制御ソフトとノートパソコンの入れ替えを無事に終えてホッとしています。この時期にしては九州は暑く、先週は雪国に滞在していたため、温度差にまいりました。。。
 

 

 2022.03.09


 

立山黒部アルペンルートの除雪が進んでいます

立山黒部アルペンルートの全線開通日(4/15)まで、あと1ヶ月余。今年は雪が多いようで、除雪も苦労されているのではないでしょうか。飛行機に乗る機会が少なくなり、さらに便数も限られているので、撮影に苦労するところですが、天候に恵まれ撮影出来ました。今年の立山室堂平積雪調査は、何mでしょうか。。。
 

 2022.03.08 - 2022.03.09


 

札幌に行ってきました。

今年、2度目?の大雪のため、観測機器を発掘?に札幌に行ってきました。このところの暖かさで、だいぶ雪が融けていましたが、路地に入ると雪の山、山、山。何とか無事に観測を継続することが出来ていましたが、観測ってこんなものです。
 

 

 2022.02.03


 

富山高等学校探求科学科の課題研究発表会

いつもより課題研究の時間が限られた中で、それぞれの課題に取り組んだ探求科学科2年生が、一所懸命に研究発表してくれました。理系は、数学(4)・物理学(2)・化学(2)・生物学(2)の10課題の発表でした。それぞれ、自分たちの興味からなぜなにの探究心を持って、非常によく取り組んでいたかと思います。これから1年は受験勉強に追われるかと思いますが、この課題研究の経験を大切に好奇心と探究心を忘れずに大学に進学して欲しいと思うばかりです。
 

 

 2022.01.25


 

理学部後援会報「りっか」のメイキング 

富山大学理学部では、 理学部後援会の会報誌「りっか」を年1回発行しています。今日(1/25)は、会報制作のための撮影と取材でした。2年連続雪景色の中、学部生と大学院生のみなさま、ご協力ありがとうございました。また、日頃から富山大学理学部のためにご理解・ご協力を頂いております保護者のみなさま、ありがとうございます。大変な時代となっておりますが、この会報誌から学生の活躍する姿をお伝え出来れば幸いです。会報の発行は、3月下旬を予定しております。今後ともよろしくお願いします。
理学部広報委員長 青木
 

 2022.01.23 - 2022.01.24



 

北大低温研に行ってきました

清水港の出張から10日も経っていないのに、さらなる急激な感染拡大。感染予防対策を万全に、恐る恐る北海道大学低温科学研究所に行ってきました。極力、研究所の人と会わないよう日曜日に伺いましたが、天気も良かったこともあり無事に仕事を終えることが出来ました。とは言っても、作業は写真の通り屋上なので、どちらにしても私とカラスだけでしたが。。。長らく測器のメンテナンスが出来なかったのと、このところの北海道の大雪で、ちゃんと観測出来ているか心配でしたが、何とか最低限はクリアしていたので、ホッとした瞬間でした。次の日は、理学部と工学部へも立ち寄らせて頂き、このような状況化で、短いながらも有意義な研究活動を行うことが出来ました。関係各位、ありがとうございました。
 

 2022.01.14


 

清水港に行ってきました

今年度(2021年度)のJAMSTECの海洋地球研究船「みらい」の航海が終了したので、清水港に観測機器撤収のために行ってきました。いつものようにPCR検査を受け、最新の注意を払っての出張。本来は、日帰りでの作業を予定していたのですが、富山の降雪のため、やむなく1泊。静岡県内が急激に感染拡大していたので、びくびくしながらスカイラジオメーターの撤収を行ってきました。富士山も綺麗に見えて晴れたのは良かったのですが、甲板での作業は風が強く寒かったです。新年度(2022年度)は、4月から航海開始予定ですが、その頃には少しは収まっていて欲しいものです。
 

本年もよろしくお願いします。

今年はどんな年になるのでしょうか・・・

2022.01.10


 
本年もよろしくお願いします。
最後に 海外出張したのが2年前。国内もそうですが、いつになったらマスクなしで自由に行動出来るのか、今年に期待したいところです。50年以上生きていると、地震や豪雨・豪雪の自然災害など、いろいろなことを経験し人間の無力さを感じるところですが、それに加えて感染症の恐ろしさを痛感しています。2022年は、良き年になることを祈りつつ、出来ることから一歩ずつ歩んで行きたいと思う年頭です。