今年も立山・室堂平の積雪調査が開催しました。今年は、立山黒部アルペンルートの全線開通日に調査が出来ず、4月21日から行いました。今年の立山・室堂平の積雪深は、6m58cm(4月22日現在)と例年並みか少し多めでした。「雪の大谷」は17mでした。今年の調査期間中は、天候に恵まれて暑すぎる毎日で、下界の富山市も21日は30℃を超える暑さでした。なので、表面はぐさぐさの雪でしたし、先日(16日付近)の黄砂で汚れていました。積雪層中のところどころは氷板や水みちのようなものがありましたが、概ね、積雪層は保存されているようでした。1日目は、順調に朝から掘り始め、5mぐらいまで掘りました。2日目の午前中には掘り終えることが出来ました。今年は、50名以上の参加者と多くの報道機関に取材頂き、大変感謝しております。本研究は、多くの参加者や山岳関係者のご協力でなりたっています。本当にありがとうございました。今年もいい結果が出ることを期待しています。


この積雪断面調査は、1970年代から始まり、毎年、立山・黒部アルペンルートが全線開通する4月中旬に、富山大学が中心(立山積雪研究会)に様々な教育・研究機関が集まり、半年間、立山に降り積もった雪の調査を行っています。

日  時: 2018年(平成30年)4月21日(土)〜4月23日(月)

場  所: 立山・室堂平周辺

調査内容: 積雪断面調査、降雪量調査、化学分析、同位体解析、
      大気汚染物質(PM2.5等)、湿性・乾性沈着過程、
      黄砂粒子、気候影響、山岳環境の変化、積雪中微生物、
      バイオエアロゾルなどなど

参加機関: 富山大学、富山県立大学、金沢大学、九州大学、
      東京理科大学、宇都宮大学、富山市科学博物館、
      立山カルデラ砂防博物館、富山県森林研究所、
      気象庁気象研究所、気象予報士のみなさま、
      立山黒部アルペンルート山ガール、
      報道機関(BBT, KNB, NHK, BSフジ)(順不同)

協  力: 立山室堂山荘、山岳関係者、
      立山黒部アルペンルート(立山黒部貫光)

LinkIcon2017年の様子(立山積雪断面調査2017)

LinkIcon2016年の様子(立山積雪断面調査2016)

LinkIcon2015年の様子(立山積雪断面調査2015)

LinkIcon2014年の様子(立山積雪断面調査2014)

LinkIcon2013年の様子(立山積雪断面調査2013)

LinkIcon2012年の様子(立山積雪断面調査2012)

LinkIcon2011年の様子(立山積雪断面調査2011)

LinkIcon2010年の様子(立山積雪断面調査2010)

LinkIcon2009年の様子(立山積雪断面調査2009)

LinkIcon富山大学立山施設(浄土山)

LinkIconいつもお世話になっている室堂山荘

LinkIconいつもお世話になっている立山・黒部アルペンルート

LinkIcon積雪断面調査の積雪断面展示している名古屋市科学館・極寒ラボ

LinkIconTravearth/トラバース


今年も富山大学名物、立山の積雪調査。
毎日、天気がよく、夕日も綺麗でした。
夕日にたたずむ変な先生(私)。

さぁ、掘る位置を決めましょう。
雪堀開始!今年は何m?
だいぶ、掘れました。
地面まではまだまだ。。。
室堂平の夕日。
2日目です。あと何m?
掘り終わりました。雪のサンプル中の学生。
毎年恒例の雪の中での講義。レクチャーする島田先生。
積雪層を観察する島田先生。