今年も立山・室堂平の積雪調査がやってきました。今年は、立山黒部アルペンルートの全線開通がさらに一日早くなり調査も開通日から開始しました。前評判通り、立山の雪は多いというか、昨年が異常に少なかったので、もとに戻ったと言ったらいいのでしょうか。今年の立山・室堂平の積雪深は、5m88cm(4月16日現在)と想像していたよりは少なかったですが例年並みでした。「雪の大谷」は19mでしたので、雪の多さはわかって頂けると思います。今年の特徴は、最近の暖かさで表面付近が雨などの影響を受けているようでしたが、概ね、積雪層は保存されているようでした。1日目は、天候が悪く、午後から掘り始めることとなり、いつ掘り終えるのだろうかと心配でしたが、2日目の午前中には掘り終えることが出来ました。今年は、地球科学科の学生の参加が増え、総勢81名もの参加者があり、過去最高ではないかと思います。本研究は、多くの参加者や山岳関係者のご協力でなりたっています。本当にありがとうございました。今年もいい結果が出ることを期待しています。
この積雪断面調査は、1970年代から始まり、毎年、立山・黒部アルペンルートが全線開通する4月中旬に、富山大学が中心(立山積雪研究会)に様々な教育・研究機関が集まり、半年間、立山に降り積もった雪の調査を行っています。
日 時: 2017年(平成29年)4月15日(土)〜4月17日(月)
場 所: 立山・室堂平周辺
調査内容: 積雪断面調査、降雪量調査、化学分析、同位体解析、
大気汚染物質(PM2.5等)、湿性・乾性沈着過程、
黄砂粒子、気候影響、山岳環境の変化、積雪中微生物、
バイオエアロゾルなどなど
参加機関: 富山大学、富山県立大学、北海道大学、千葉大学、
九州大学、富山市科学博物館、富山県森林研究所、
立山カルデラ砂防博物館(順不同)
協 力: 立山室堂山荘、山岳関係者、
立山黒部アルペンルート(立山黒部貫光)
2016年の様子(立山積雪断面調査2016)
2015年の様子(立山積雪断面調査2015)
2014年の様子(立山積雪断面調査2014)
2013年の様子(立山積雪断面調査2013)
2012年の様子(立山積雪断面調査2012)
2011年の様子(立山積雪断面調査2011)
2010年の様子(立山積雪断面調査2010)
2009年の様子(立山積雪断面調査2009)
富山大学立山施設(浄土山)
いつもお世話になっている室堂山荘
いつもお世話になっている立山・黒部アルペンルート
積雪断面調査の積雪断面展示している名古屋市科学館・極寒ラボ
Travearth/トラバース
4月が暖かかったせいか、上層に雨の影響か積雪層が屈曲してました。でも、今年の積雪層はちゃんと保存されているようです。
今年も全線開通しました!
雪の大谷の入り口。今年は19m!
何も見えませんが、雪堀開始!今年は何m?
少しは掘れた?まだまだ、天気が悪く。。。
そろそろ1日目が終わり、5mぐらい掘れたかな?
2日目の朝、晴れました!あと、どれくらい掘るのやら。
2日目の午前中で掘り終えました。積雪深は、5m88cmでした。
雪のサンプル方法を教えている島田先生。みなさん真剣です。
雪の中での講義。レクチャーする島田先生。
積雪層を観察する島田先生。
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