今年の立山・室堂平の積雪は6m36cm(4月17日現在)、「雪の大谷」は19mでした。今年の特徴は、事前情報で昨年よりかなり多いと聞いていたのと「雪の大谷」が19mだったので、かなり期待しての積雪調査。実際に掘ってみると、ほぼ昨年(6m17cm)と同じぐらいでしたので、肩すかし状態。まだ降雪はありますので、部分的に融雪が進んでいたのではないかと思われます。今年は、みくりが池周辺や山々の稜線の地面が多く出ており、私たちの調査地点も少なかったのは納得出来ますが、いろいろ考えさせられる今年の調査でした。今年もぎりぎりに日程を決めて参加者にはご迷惑をおかけしましたが、総勢41名+報道関係者(TBS)でした。今年は、北陸新幹線開通もあり、いつも通り台湾をはじめ、アジアからの観光客が多く来られていましたが、欧米人の観光客が多くなった印象を受けました。本研究は、多くの参加者や山岳関係者のご協力でなりたっています。本当にありがとうございました。

この積雪断面調査は、毎年、立山・黒部アルペンルートが全線開通する4月中旬に、富山大学が中心(立山積雪研究会)に様々な教育・研究機関が集まり、半年間、立山に降り積もった雪の調査を行っています。

日  時: 2015年(平成27年)4月16日(木)〜4月18日(土)

場  所: 立山・室堂平周辺

調査内容: 積雪断面調査、降雪量調査、化学分析、同位体解析、
      湿性・乾性沈着、黄砂粒子、大気汚染物質、
      バイオエアロゾルなどなど

参加機関: 富山大学、富山県立大学、金沢大学、九州大学、
      富山市科学博物館、立山カルデラ砂防博物館、
      気象庁気象研究所(順不同)

協  力: 立山室堂山荘、山岳関係者、
      立山黒部アルペンルート(立山黒部貫光)

LinkIcon2014年の様子(立山積雪断面調査2014)

LinkIcon2013年の様子(立山積雪断面調査2013)

LinkIcon2012年の様子(立山積雪断面調査2012)

LinkIcon2011年の様子(立山積雪断面調査2011)

LinkIcon2010年の様子(立山積雪断面調査2010)

LinkIcon2009年の様子(立山積雪断面調査2009)

LinkIcon富山大学立山施設(浄土山)

LinkIconいつもお世話になっている室堂山荘

LinkIconいつもお世話になっている立山・黒部アルペンルート

LinkIcon積雪断面調査の積雪断面展示している名古屋市科学館・極寒ラボ

LinkIconTravearth/トラバース



黄砂と思われる汚れ層。

掘り始め。今年は何m?
島田先生のレクチャー。
積雪層を観察する島田先生。
取材を受ける金沢大牧先生。
雪がない?
夕日にたたずむおかしな先生(私)。