2024.12.12
今年2度目のGSFC/NASA
今年の9月にGSFC/NASAで観測開始したスカイラジオメーターですが、AGUで再度ワシントンDCを訪れる機会となり、天気予報とにらめっこしながらGSFCに行ってきました。残念ながら設置の際は、小雨の中の作業だったので、ちゃんと設置されているか心配していましたが、設置自体は大丈夫でした。ただ、原因不明で一時、データが取れていなかったので、今回、晴れた日に観測作業が出来てよかったです。今までの結果から概ね良好な結果が得られており、さらに今後に期待するところです。
2024.12.09 - 2024.12.13
AGU meeting 2024 in Washington DC
今年のAGU meetingはワシントンDCで開催されました。昨年開催されたサンフランシスコ同様に好きな街のひとつであり、何度も訪れている街のひとつです。今年は9月以来、二度目の滞在となりました。街はクリスマスムード一色で、会場近くではクリスマスマーケットが開かれて多くの人が訪れていました。AGUは、コロナ前に戻った感じですが、円安もあるのか相変わらず日本人研究者は少なく感じました。私ひとりで日本のサイエンスの将来を憂えてもしょうがないのかも知れませんが、私なりに出来ることをひとつずつ進めたいと思っています。今回は、私が初日の午前、学生が最終日の午後の発表となり、うまく日程が合いませんでしたが、有意義な時間と多くの人と議論をしながら過ごすことができました。今年も楽しく世界中の仲間と研究出来ることができ感謝しながら、メリークリスマス!
2024.12.05
第一回北極域研究船「みらいⅡ」シンポジウム
第一回北極域研究船「みらいⅡ」シンポジウムに参加・発表するため、立川の国立極地研究所に行ってきました。JAMSTECの海洋地球研究船「みらい」の老朽化と北極公開のための砕氷機能が必要となったため、現在、北極域研究船「みらいⅡ」が建造されています。2026年度から本格運用となるため、今回、第1回目のシンポジウムが開催され、今までの「みらい」の航海で得られた海洋上のエアロゾルの光学的特性について発表してきました。これから運用に向けての準備は大変かと思いますが、北極航海のみならず、今まで以上に日本の海洋観測研究を担って欲しいと願うばかりです。
2024.12.04
東京理科大学 近代資料館 創設者シリーズ 第2弾 企画展『富士山観測』
東京理科大学近代資料館では、東京理科大学の前身である東京物理学校の創設者21名を紹介するシリーズとして企画展を始めました。今回は第2弾として、日本気象学の礎を築いた中村精男と和田雄治の二人の企画展『富士山観測』が開催(2024.09.26-2024.12.14)されました。私も富士山観測に関わるひとりとして、理科大の卒業生として、このような企画、大変うれしく思います。また、企画展パンフレットの表紙に使われている富士山の写真は、私の撮影した写真を使って頂いています。今後とも理科大から地球物理学が発展することを期待しております。
2024.11.17 - 2024.11.21
APOLO2024 in Kyoto
コロナ前なので、かな〜り久しぶりの京都。どこもかしこも外国人と自転車という印象の京都でした。ニュースで伝わっているように外から覗いたバスを見ると満員・満員。なので、ほとんど歩いての行動となりました。宿泊したホテルもたぶん9割は外国人。せっかく京都に来たのにと思いつつも今週は忙しく、JAXA PI meetngの最中、京都で開催されたAPOLOに参加・発表してきました。
2024.11.09
第36回富山県高等学校文化祭自然科学部研究発表会
富山大学理学部で高文祭自然科学部研究発表会が開催されました。ようやく立山にも雪が積もり、秋の気配を感じられるようになったというか急に寒くなりましたが、今年も会場一杯の多くの高校生が集ました。口頭発表9件、ポスター発表7件と、活発な発表会が出来たのではないかと思います。このような研究発表の経験を活かし、今後の勉強や研究などに役だってくれることを願っています。みなさま、おつかれさまでした。
2024.11.05
気象庁富山地方気象台で実習
2年生の授業の一環で、今年も気象庁富山地方気象台に行って、気象庁業務や防災気象情報、屋上や露場の見学し勉強させてもらいました。気象庁のみなさま、毎年ありがとうございます。残念ながら今年の2年生が最後の理学部自然環境科学科の学生で、2年間のみの学科となりましたが、いろいろ学び取ってくれたのではないでしょうか。来年の2年生からは理学部理学科自然環境科学プログラムとなりますが、今までと同じように幅広く自然環境科学を学ぶことが出来ますのでご安心を。これから学生は、様々な自然環境分野の研究に取り組んでいくことと思いますが、どの分野でも気象庁データは重要かと思います。この時期に、しっかり学び、気象災害や防災・減災について正しい知識と行動力を得て欲しいと思います。
2024.10.16
なかなか怪しい?コンファレンスディナー
今回のAeroComのコンファレンスディナーは、昔の遊園地の博物館でした。昔ながらの遊園地の遊具やゲームをしながら、お酒を飲んで楽しむコンセプトらしく、はじめての経験でした。みんな童心に返って、楽しんでいましたが、非常に不思議な空間でした。ヨーロッパと言えば、移動遊園地のイメージでしたが、こう言うのもありかなと。
2024.10.16
リールの旅番外編:ベルギー国王・王妃がリールへ
会議の記事でも書きましたが、宿泊代が途中から高額でした。多分、これも影響していたのでしょうか。16日の会議の朝、突如としてアナウンスがありました。今日は、ベルギーのフィリップ国王とマチルド王妃がリールに来られるので、街中の交通規制がありますとのこと。数日前から、街中にフランスとベルギー国旗が飾られていたので何かあるなぁと思っていたら、これでした。16日までパリに滞在され、16日にリールに来られたようです。夕方、ホテルに戻ると、警察や関係車両で交通規制。ホテル近くのNorthern Prefectureにお寄りになられるとのことで、遠くから拝見しました。
2024.10.14 - 2024.10.18
23rd AeroCom / 12th AeroSat workshop
現地での参加は2年ぶりのAeroCom meeting で研究発表してきました。今回の開催地は、何度も訪れているフランス・リールでしたが、いつも宿泊しているホテルのブランドが変わっていたり、宿泊代が高額(詳しくは、2024.10.16の記事参照)だったりで、少し勝手が違っていました。顔馴染みのメンバーだけでなく、若手研究者の初参加が多く見受けられた感じです。ただ、日本からの会場参加は私のみで、様々な国際会議と同様にコロナ後は日本人の参加が激減していることを感じる今日この頃です。とは言え、みなさんと楽しい時間を過ごすことが出来て楽しかったです。
2024.09.30
魚津埋没林博物館のスカイラジオ観測再開
老朽化で制御系が壊れ修理していた観測機器が戻ってきました。本日(9/30)から魚津の観測を再開しました。観測を継続するためにも老朽化問題を解決しなければいけませんが、なかなか古くなったから新しい観測測器を購入する理由だけでは難しさを感じます。新しいサイエンスも必要ですが、気候問題を評価するためにも長期観測によるデータの蓄積も重要だと思うのでがんばります。
2024.09.23
GSFC/NASAでスカイラジオ観測開始!
今回、AERONET Science and Application Exchange 2024に参加・発表のため、2018年12月以来のワシントンDCでしたが、みなさまからのご要望から、ゴダードの屋上でスカイラジオ観測を行うこととなり、Aeronetとの相互比較観測を開始することになりました。関係各位、ご協力ありがとうございました。20日の会議後、NASAのビジターセンターに行ったときは晴れていたのですが、残念ながら設置当日は小雨模様。セキュリティの関係で設置時間も限られて大変でしたが、何とか設置は出来ました。これからの観測結果が楽しみです。30年近く通っている勝手知ったるGSFCですが、メインゲートが変更となったり、人も変わったりで時代の流れを感じるワシントンDCの旅となりました。
2024.09.21 -2024.09.22
Smithsonian Museum in Washington DC
Aeronet/NASAの会議を無事に終え、来週のGSFC/NASAでの観測機器設置と観測に向けて、週末はお休みです。早く帰りたいので作業をしたいとろこですが(もちろん休日は休むべきなのでしょうが)、NASAのセキュリティが厳しく休日は入ることが出来ずなのです。なので、学芸員の授業のためにもスミソニアンの博物館巡りをして勉強してきました。自然史博物館や航空宇宙博物館は相変わらずの人気でした。航空宇宙博物館は、改装中のため現在1/3ぐらいしか見ることが出来ませんし、整理券が必要なのでお気をつけを。ただ、やはり本物はいいですね、わくわくします。ちょうど美術館は、「Paris 1874: The Impressionist Moment」の特別展が開催されていて、久しぶりに海外の美術館でならんで見ました。見たことがある絵もありましたが、やはりいいですね。他にもたくさんの博物館を見ましたが、アフリカ系アメリカン人歴史文化博物館は、いつも心が折れます。一度、見に行かれるといいと思います。ここも整理券が必要ですが。ワシントンDCは、大学院生時代の1996年からNASAのゴダードスペースフライトセンター(GSFC)と一緒にお仕事をさせてもらている関係で、時々、訪問している大好きな街のひとつです。いつも海鮮パスタを食べに、オールドタウンに行きますが、今回は写真のようにいつもと様子が違いました。テレビのニュースで、DCに洪水警報出ていたので何だろうと気軽に考えていましたが、ポトマック川が氾濫して道路が冠水していました。もちろん、おいしいパスタは頂いてきましたが、円安がなければもっとおいしく頂けたのにと思うばかりです。
2024.09.17 -2024.09.20
AERONET Science and Application Exchange 2024 in MD
AERONET Science and Application Exchange 2024とAERONET Partners Meetingのため、ワシントンDC郊外のメリーランド大学とグリーンベルトに行ってきました。最初の3日間の全体会議は、世界中から200名以上の研究者が集まり、活発な研究議論が出来、楽しい時間を過ごすことが出来ました。会場のカレッジパークにあるメリーランド大学は、THE大学!と言うべき、広大なキャンパスで、こんなところで学べたら楽しんだろうなぁとつくづく感じました。特に、アメフトのスタジアムは大学?のと思うぐらい。授業料を議論している日本との違いに、将来の日本のサイエンスに不安を覚えました。。。
2024.05.15
魚津ミラージュランドの高度差気温測定再開
魚津のミラージュランドにある大観覧車。お化粧直しのため、観測機器を一時、取り外していましたが、再設置してきました。イタリアンレッド39台とゴールド1台のゴンドラが、遠くからでも一層目立つ大観覧車になりました。みなさん、富山湾から能登半島、立山連峰まで景色が最高ですので、乗りに来られ! この観測は、魚津で有名な蜃気楼の観測と地球環境の変化を探るため、ミラージュランドのご協力のもと、魚津埋没林博物館と富山大学理学部で観測的研究を行っています。気温と言っても地上付近から約30mの高度分布は非常に変化があり面白いです。世界中で様々な場所(極域から熱帯、海から山まで)で研究していますが、遊園地で研究出来ることはワクワクです。富山大学理学部は、サイエンスを楽しんできます!
2024.05.14
能登半島地震後、初の珠洲へ
珠洲のスカイラジオメーター観測再開しました
もう5月、されど5月。今年(2024年)1月1日の能登半島地震で被害にあった珠洲のスカイラジオメーター観測の災害復旧作業のため、ようやく珠洲に行くことが出来ました。覚悟はしていましたが、珠洲の街のあまりの変わりように「・・・、今日は5月14日だよねと・・・」。今まで阪神や東日本など震災後の街の様子を見てきましたが、過疎化の進む能登半島では、「復興」というひと言では言い表せない想いがこみ上げてきました。富山の隣なのに、あまりにも変わり果てた能登半島。往復8時間以上の景色は、普通の生活とは何か?と問いたくなりました。幸い、屋上の観測機器は大きく移動していたものの故障はなく、無事に観測を再開することができました。観測している能登学舎は避難所となっていたようですが、今週から仮設住宅が出来たようです。一日も早い復興を祈るばかりです。
2024.04.15 - 2024.04.17
立山・室堂平積雪調査2024
立山黒部アルペンルートの全線開通日(4月15日)から立山・室堂平で積雪調査を開催しました。今年の立山積雪調査の積雪深は514cm(2024.04.16現在)でした。ちなみに、昨年の雪の大谷は13mでしたが、今年は14mだそうです。コロナ後もなかなか参加者が増えていませんが、今年は精鋭15名で無事に掘ることが出来ました。この積雪調査は、立山黒部アルペンルート(立山黒部貫光)、立山室堂山荘など多くの山岳関係者のご協力により継続することが出来ています。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
今年は例年並み6m超の積雪を予想していたのですが、このところの暑さや雨の影響なのか、5m代と少しがっかりでした。初日の室堂平は気温が10度を超えていたようで、うなずける感じです。3月下旬に日本中に飛来した黄砂ですが、積雪層にはうっすら見える程度でしたが、山の至るところに茶色く汚れた模様が見えました。このところの調査を振り返ると、今後の山岳環境や水資源を心配してしまいますが、さらに様々な角度から立山の環境、地球の環境を分析・解析を行っていきたいと思います。参加して頂いたみなさま、お疲れ様でした。
過去の立山積雪調査の様子
積雪調査動画紹介:アルスの礎2019年8月1日放送分
積雪調査紹介:未来を拓く:おもしろい授業(富山大学)
立山黒部アルペンルート(立山黒部貫光)
立山室堂山荘
2024.04.08
新年度と新理学部
富山もようやく桜が開花しましたが、平年より1日早く、昨年より11日遅い開花だそうです(富山地方気象台)。今年も立山黒部アルペンルートの全線開通日(4/15)から立山・室堂平で積雪調査を行う予定ですが、室堂は790cm(3/25:立山黒部貫光)とこれも平年並みな感じでしょうか。昨年は積雪が少なかったので楽でしたが、今年は掘るのに大変そうです。新年度が始まり、新理学部理学科の新入生が大学構内を歩き回るようになってきました。どんな学部・学科になっていくのでしょうか。5月には雲エアロゾル放射ミッション衛星「はくりゅう(EarthCARE: JAXA/ESA)」の打ち上げ予定されており、春から忙しくなりそうです。新年度も地球を観測しながら、教育・研究を楽しんでいきたいと思います。
2024.02.18
スペシャルプラネタリウム in 富山市科学博物館
富山市科学博物館では、通常のプラネタリウム番組だけでなく、講演会やライブなどいろいろなイベントを行っています。本日(2024.02.18)は、東京大学宇宙線研究所の宮川先生による「潜入!地下の観測施設 KAGRA ー重力波で宇宙の声を聞くー」が開催されました。満席のプラネタリウムでは、みなさん真剣に「重力波」のお勉強をしていたようです。富山大学理学部も協力している宇宙を地下で観測する壮大な研究は、アインシュタインが残した宿題を解く夢のある取り組みです。もっともっと多くの方に興味を持って頂ければ幸いです。
2024.02.01
理学部後援会報「りっか」のメイキング
2024.01.24
神楽坂へ
暖冬とは言え、雪景色の北陸から脱出し、東京へ。学生時代から始めた神楽坂の観測は、早30余年。まわりの風景は大きく変わり、私も老朽化してきましたが、基本的な観測方法は変わらず、ここまで長期間観測出来ていることに感謝しています。東京の空は昔よりは綺麗になってきましたが、地球温暖化による自然災害は益々深刻になってきています。今年も世界中の「空と宙」から情報発信していきたいと思います。
Happy New Year !
2024.01.05 今年もよろしくお願いします。
2024年が始まりましたが。。。
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
年末年始は、北海道で冬眠していました。こんな年始を誰が想像していたでしょうか。地震に航空機事故、ご冥福ならびに一日も早く復興することを祈っております。みなさまからたくさんのご連絡を頂きましたが、幸い自宅も研究室も軽微な被害だけですみました。お気遣いありがとうございました。昨年来、老体に鞭を打ちながら新たな気持ちで再始動してきましたが、長く生きているといろいろなことがあるものだと痛感しています。とは言え、あと残り10年の大学生活、アナログ感たっぶりに教育研究を楽しみながら頑張っていきたいと思います。本年もご支援・ご協力のほど、よろしくお願いします。